スプレードライ製法はプラセンタの有効成分が消滅してしまうというデータを発見

プラセンタの抽出方法(製造方法)には、いくつか種類がありますが、今回、[GOOD CORE]編集チームの調査によって、

スプレードライ製法、(噴霧乾燥法)に限っては、プラセンタの有効成分が消滅してしまいやすい、或いは薄まりやすい、

という資料を発見したので、今回このページでは、その調査結果を公開させて頂きます。

以下、プラセンタを製造するための色んな製造方法を導入している原料メーカー「カリテスジャパン」が公開している資料の引用データになります。

デキストリンに吹き付けることで粉剤にするため100%のプラセンタではありませんが、フリーズドライパウダーに比べ、大量生産、コスト面で優位です。
出典:スプレードライパウダー工程 – カリテスジャパン

スプレードライ製法は、プラセンタの有効成分が消滅してしまうけれども、低コストのため大量生産が可能、とのこと。

つまり、品質はそれほど良くないけれど、その代わりに「コンビニなどで気軽に買える低価格のプラセンタ製品に適した製造方法」、捉えてもらえってOKだと思います。

ですが、このプラセンタ業界には、スプレードライ製法で製品化されている「にも関わらず」、まるで高級、高品質なプラセンタを取り扱っているかのように高額で販売しているメーカーも存在していました。

スプレードライ製法で製品化されているのに高額で販売されているプラセンタ製品

[GOOD CORE]編集チームが、エイジストのメーカー、「MEJ」さんに直接取材したため、恐らくスプレードライ製法(加水分解法)が導入されていることは間違いありません。(詳細は「エイジストプラセンタの体験レポートにて」)

つまり、製造技術、製造コスト的には、コンビニや100円均一で置かれていそうなプラセンタ製品とほぼ同レベル。でも値段は「8,800円 / 月」。

スプレードライ製法で製品化されているけど商品公式サイトで未記載のプラセンタ製品も…

また、メーカーによっては、スプレードライ製法で製品化されてはいるものの、しかしこれを商品公式サイトで未記載としているメーカーも中には存在していました。

スプレードライ製法で製品化されてはいるけど、その抽出方法の名称が、商品公式サイトを隈なく探してもどこにも見当たらない。

こういったメーカーのように、抽出方法を商品公式サイトで未記載としているプラセンタメーカーも存在しています。

では、何故このプラセンタ製品がスプレードライ製法で製品化されていることが明確に分かるのか?商品公式サイトに記載が無いにも関わらず、です。

スプレードライ製法が採用されたプラセンタ製品を見極める方法

成分表に「デキストリン」が記載されているかどうかチェック

スプレードライ製法、フリーズドライ製法など、多種多様の抽出方法を取り扱っている原料メーカー、株式会社カリテスジャパントレーディングによると、スプレードライ製法で製品化されたプラセンタ製品は、成分一覧表に、デキストリンというワードが必ず表記されている、とのこと。

そのため、気になるプラセンタ製品が見つかったら、先ずは成分表をチェック。そこに、「デキストリン」が表示されていれば、スプレードライ製法で製造されていると疑ってよし。そしてその製品は、プラセンタの有効成分のほとんどが消滅してしまっている可能性が高い、と判断してもらって良いと思います。

色んな美容成分が配合されているプラセンタ製品も要チェック

スプレードライ製法で製造されたプラセンタ製品の特徴として、他にも、「プラセンタ以外の美容成分を豊富に配させている」、という傾向が高い印象を持ちました。

クオリティが低くなったプラセンタエキスだと、そもそも効果、効能が期待できないのは、メーカー側としても容易に想像できると思います。

となれば、この有効成分が消滅してしまったプラセンタを以外の成分に頼わざるを得ない。

例えば、先ほども登場した以下のプラセンタ製品<AGEST>エイジストプラセンタ。

こういったスプレードライ製法で製造された製品のプラセンタは、有効成分が消滅してしまっているため、サブ的な役割で配合されているアムラエキス、デルマタン硫酸などのプラセンタ以外の成分に頼わざるを得ない事情があるのだと思います。

いくらプラセンタの有効成分が消滅してしまったとしても、または薄まってしまったとしても、商品名に「○○プラセンタ」と、付けてしまえば、後はこのプラセンタブームが何とかしてくれる、という考えを持っているメーカーさんが増えてきているのかも知れません。

[GOOD CORE]編集チームが調査した「スプレードライ製法で製品化されたプラセンタ」のまとめ

・スプレードライ製法(加水分散法)はプラセンタの濃度が薄まってしまう可能性が高い(提供元:カリテスジャパン)

・スプレードライ製法は低コスト、低品質での抽出方法のためコンビニなどで容易に買える低価格向けのプラセンタ製品に適している

・でもこのプラセンタ業界ではスプレードライ製法で製造されているにも関わらず、高額で販売されている製品も実在している

・中にはスプレードライ製法で製品化されていることを商品公式サイトで記載しないメーカーも実在している

・スプレードライ製法で製品化されているかどうかをチェックするためには成分表をチェックする(「デキストリン」が含まれていたら要注意)

・プラセンタ以外の美容成分が色々と配合されている製品も要注意